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京都名物・ちりめん⼭椒の原点 | 「たきものゑびす」店主の家族に受け継がれた物語
2025/07/19 コラム
「たきものゑびすのチリメン⼭椒」をもっと深く味わうために。
第⼀回⽬のコラムは、ちりめん⼭椒の誕⽣にまつわる物語をお届けします。
今では、京都のおばんざいやお⼟産として親しまれているちりめん⼭椒。実はその原点は、店主の⺟が⼭椒農家から譲り受けた“実⼭椒”を祖⽗に託したことでした。料理⼈だった祖⽗は、その実⼭椒を美味しく⾷べられる⽅法を考え、京都の家庭で親しまれていたちりめんじゃこと⼀緒に炊き上げました。
シンプルだけれど、それぞれの素材の旨み・⾹りが引き⽴つ奥深い味わい。その⼿作りの味は、ご近所さんや知⼈の舞妓・芸妓さんの間で「美味しい」と評判に。やがて京都の名物料理となったのです。
時は流れ、18 歳になった店主は祖⽗の味を継ぐために本家へ。20 年にわたる修⾏を経て、2011 年の本戎の⽇(1⽉10⽇)に「たきものゑびす」として独⽴しました。
店主が幼い頃から⾝近にあったちりめん⼭椒は、家族の記憶が込められた特別な逸品なのです。祖⽗の技術と精神を守りながらも、時代に合わせた美味しさを⽇々探求し、職⼈として⽇々鍛錬を続けています。
